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渓斎英泉絵著、文化頃(1804-19)刊。色横本,11×17cm,淫乱斎の序文あり。浮世绘春画10枚揃、10丁20頁、函付、状態良好。
髪の細かな表現に彫りの超絶技巧を見ることができるなど、多色刷版画の技術的絶頂期の春画と言える。
初期の英泉は艶本でも、淫乱斎、千代田淫乱、寿気人、女好、好色山人、好色斎などと、頻頻と隠号を変えているが、幾ら隠号を変えても、板下が自筆だし、癖のある字体なので、すぐそれとわかる。傑作、名作の相ついだ時代だが、相変わらず英泉は特殊な場合を除き、自筆板下を継続し、それが英泉の艶本の特色ともなっていた。
渓斎英泉 (けいさいえいせん:1791~1848)),浮世絵師。画号に国春楼、隠号に淫乱斎などがある。士分の子として生まれ、仕官するが讒せられて流浪。北斎の弟子善次郎(後の渓斎英泉)として、当時の風俗がコミカルに描かれている。
この後菊川英二宅に寄寓し、英二の子である英山の門人格として画業に就く。初期には役者絵もあるが、やがて美人画に本領を発揮し、独特の濃厚な色香を漂わせる美人大首絵を数多く描く。風景画にも技量を有し、狩野派風筆致の作品と並び、洋風風景画に特色を示す。